ロックス・D・ジーベック。
若き日の白ひげ、カイドウ、ビッグ・マムなど伝説級の面々をクルーとし、過去最強の海賊団と名高いロックス海賊団を率いた人物として伝承されるもほとんど情報もなく素性も不明のロックス・D・ジーベック。
しかしそんな彼は一体どのような人物で、はたまた今後ルフィたちの前に立ちはだかるのかどうか。
その点について今回は考察していきたいと思います。
ロックス・D・ジーベック
ロックスについての情報は非常に少ないですが、最近では作中で少しずつですがその素性が明かされています。
彼はロックス海賊団の船長として、ロジャーたちより前の時代にずっと君臨していました。ガープ曰く、ロジャーの前の時代は間違いなくロックスだったと言うほどです。
一体どれだけの強さを誇ったのか。
覇王色の覇気を使用できるのか、そして能力は何だったのか。詳しいことは何一つ明かされていません。しかしロジャーにとって『最初にして最強の敵だった』とセンゴクは語っています。
ロジャーといえば、白ひげと互角以上の戦いを見せカイドウが恐れた相手であるおでんをたった一太刀で切り捨てました。
それほどの実力者であったロジャーを相手にロックスはどのような戦いを見せたのでしょうか。詳細が気になるところですね。
ロックスについてはまだ情報があります。彼の海賊団には若き日のカイドウ、ビッグマム、白ひげが乗船していたといいます。四皇クラスの三人を纏めていたロックスは相当な実力者だったと推測できますね。
しかしそんなロックス海賊団ですが、38年前のゴッドバレー事件においてロジャーとガープに敗れています。ゴッドバレー事件というのは、ガープがテロ組織とも呼ばれていたロックス海賊団を止めたことにより海軍の英雄と呼ばれるようになった事件です。
ただ、それは表向きの理由で実際はガープと偶然居合わせたロジャーが共闘したものだったということでした。
その際二人は天竜人とその奴隷を守るためだったと明かされています。
ロックスがなぜ天竜人を狙ったのかは定かではありませんが、おそらく彼の目的が世界の王になることだったため世界の王として君臨している天竜人を打ち倒そうとしたのかもしれません。
この一件以来ゴッドバレーという島は地図から消されています。
センゴク曰くロックスは世界のタブーに触れ過ぎたため一部の人間しか知らないとのことです。
また最近では過去にロックスのことについてビッグマムがカイドウに対し、
「ロクでもねぇ男だ 信用はするな」
という描写が1041話にありました。
ビッグマムほどの人物がそんなことを言うとは、相当な悪人だということが窺えますね。
以上がロックスについての内容となります。
ただロックスは生きているのではないか、ということが読者の間でも噂されています。
ここからはそのことについて考察していきたいと思います。
黒ひげとの繋がり
では続いてロックスと黒ひげの関わりについて考察していきます。
ティーチはこれまでロックスに関連しているのではないかと思われる描写がいくつもありました。
例えば、ティーチの海賊船の名前が「サーベルオブジーベック号」という名前だということ。
直訳すると「ジーベックの剣」となりますので、ロックスの名前と関わっておりティーチがロックスの意志を引き継いでいるように感じます。
この”意志を引き継ぐ”ということは、これまでも触れられてきました。
頂上戦争編にて、白ひげが語った「ロジャーの意志を継ぐ者たちがいるようにエースの意志を継ぐ者も現れる」という言葉。
ロジャーやエースの意志が引き継がれているのであれば、そこにロックスの意志を引き継いでいる者もいるということになります。
それがおそらくティーチではないかということです。
ティーチのこれまでの言動を振り返っても、未だに不明なことが多いのですが明らかに何かの目的があって動いていることは間違いないです。
以前赤犬と衝突しそうになった時、黒ひげ海賊団は逃走しましたがその時にティーチは「まだそういうのは望んでない」と発言していました。
この”まだ”という言葉に違和感を覚えませんか?
これではある時期が来たら、ぶつかるということのように感じます。
それに黒ひげ海賊団は世界を恐怖に陥れたこともありました。
その一つとしてインペルダウンの囚人を解放したことも挙げられます。
そして世間を騒がせている能力者狩りなど様々です。
そんなティーチとロックスの他の共通点としては、ハチノスという島もあります。
ティーチは現在この島を拠点としており、ロックスは仲間を集めるために使用した場所でした。
他に両海賊団とも個性の強い船員ばかりです。
これはやはり意志を引き継いでいる可能性が高いですが、もう一つの考え方として
ロックスとティーチは同一人物説ではないかということが挙げられます。
続いてはそちらを説明していきましょう。
ロックスの魂がティーチに宿っている
カイドウとルフィの戦いで特に注目すべき点として、カイドウの言う気絶してもなお睨み続ける白目のルフィ。
このことについてはルフィが覚醒するまでは全く何のことかわかりませんでしたが、覚醒してからようやく理解できた方は多いかと思います。
ルフィが覚醒してから、ズニーシャはまるでルフィをジョイボーイだと言っているような描写がいくつかありましたね。
そしてカイドウも覚醒したルフィに対して
「お前は誰だ?」
そう尋ねていました。
これに対してルフィは
「俺が誰か?
モンキー・D・ルフィ
お前を超えて海賊王になる男だ」
そう答えていました。
これらの要素を踏まえ考えると、ルフィの覚醒ではルフィの中に別の人間の魂が宿っていたのではないかと考えることができます。
ただそれは悪霊が付いたからという理由ではなく、あるものにその人物の魂が宿っていたと推察されます。
それこそが悪魔の実ではないか、このように予想しました。
悪魔の実については未だに謎である一面があり、その実態については詳しく明かされていません。
ただゴムゴムの実…ではなくヒトヒトの実モデルニカにはジョイボーイの魂が宿っていたと考えると、今までのカイドウの気絶してもなお睨みつけるといった発言や、ズニーシャのジョイボーイが帰ってきたという発言は辻褄が合うように感じます。
ではこれをティーチとロックスに置き換えたらどうでしょうか?
ティーチが口にした悪魔の実のどれかにロックスの魂が宿っていたのではないかと考えれば、ティーチとロックスが似ているということには納得がいきます。
しかし多くの方がご存知のようにティーチの体は構造が異形だと言われるほどですので、ヤミヤミの実やグラグラの実を口にする前にロックスの魂が宿った悪魔の実を手に入れているのではないかと思われます。
悪魔の実についてですが、過去にシャンクスは
「悪魔の能力と引き換えに海に嫌われちまうんだとよ」
と発言していました。
これを少し視点を変えて考えてみると、悪霊を追い払う時に塩を使用したりしますね。
海も塩を含んでおり、霊が嫌うと言えば当てはまるでしょう。
つまり海に嫌われてしまうということは、悪霊が悪魔の実に取り憑いているからとも考えられます。
ただ、全ての悪魔の実が全てそうだというわけではなく何かしらの条件があって、決められた悪魔の実だけは魂が宿っていると考えられます。
この推測が正しければ、ティーチが食べた悪魔の実にはロックスが宿っている。
そしてルフィ同様、何かのキッカケでロックスは目覚めることになると考えることができます。
読者の中では度々話題に上がる、巨大な戦い、一大事件など…
これらの状況でロックスは姿を表す可能性がありそうですね。
今後の動きに注目していきましょう。