今回はONE PIECE史上でも特に強者が揃う“ワノ国編”。
その中でも最強クラスとの呼び声も高い『光月おでん』についてその強さの考察をしていこうと思います。
光月おでん
ワノ国を代々治める将軍家一族、その末裔にあたるのが光月おでんです。
当代きっての破天荒な性格でありながらも漢気溢れたおでん。
そんな彼を慕う者も少なくありませんでした。
しかし当時の将軍からしてみれば彼の横行は悩みの種であり目に余るものばかりでした。
将軍の部下によると彼の経歴は
若き日の『白ひげ』そして『ロジャー』との出会い
カイドウとオロチによるワノ国の支配そしておでんの処刑
おでん戦闘描写①“vs白ひげ”
おでん戦闘描写②“vsロジャー”
“おでん”vs“ロジャー”
島に着くや否やロジャー海賊団に斬りかかるおでん。
ロジャー海賊団の船員をなぎ倒していきます。
そんな様子を見た副船長“冥王レイリー”と“ギャバン”(ちなみにこのギャバンは名前に銅を意味する『コッパー(cooper)』が含まれており“シルバー”ズレイリーに次いでロジャー海賊団の3番手と予想する意見も多いです)はおでんの実力を本物と判断し、早めに止めようと武器を構えます。
そんな2人に対し嬉々とした表情で
「君たちにケガさせるわけにいかん」
と言いながら2人の前に走り出るロジャー。
「自分が戦りてェだけだろ。」と呆れるギャバンとレイリー。
そんなロジャーに「獣の匂い!!」と笑みを浮かべつつ斬りかかるおでん。
迎え撃つロジャーは『神避(かむさり)』という技でおでんを弾き飛ばします。
頭から血を吹き出しつつも何が起きたかわからないという表情で平然と立ち上がり再びロジャーの元へ走り出すおでん。
そこに白ひげが割って入り、2人の戦いは終了してしまいます。
一方的に攻撃を受けて白ひげの介入により強制的に戦闘が終了するこのシーン。
決して不意打ちではないのでロジャーの強さの底は知れませんが、その一撃を受けてなお平然と立ち上がり再度斬りかかろうとするおでんの頑丈さもまた驚きです。
おでん戦闘描写③“vsカイドウ”
続いて見ていきたいのが、おでんがロジャーの航海を見届け、ワノ国へと帰還した後に勃発した百獣海賊団との戦闘からおでんが直接カイドウとぶつかるシーンです。
このシーンはまさにおでんの強さを実直に表しているシーンと言ってもよいでしょう。
カイドウとの直接的なぶつかり合いでおでんは無敵と呼ばれたカイドウを斬りつけダウンさせます。
追い詰めたかに思われたおでんですが、ここで黒炭ひぐらしによる邪魔が入り、カイドウの不意打ちを食らってしまいます。
しかしその後の追い討ちが成功していればカイドウを打ち取れていたかに思えます。
ワンピースにおける戦闘描写では圧倒的な戦闘力の差がある場合、ほぼ相手に与えるダメージはノーダメージに近いことが多いです。(ビッグ・マムvsクイーン,最初のルフィvsカイドウ等)
ここでの戦闘はお互いにダメージを与える事に成功していますのでおでんに軍配が上がっていますが、実力的にはおでん≧カイドウくらいでかなり近い実力差なのかなと思います。
しかしおでんとカイドウがぶつかり合ったのは24年前の話であり、おでんが処刑される際カイドウが
「ババアの件は悪かったな。殺しておいた。」
と謝罪した時に
「真面目だな。せいぜい強くなれ。」
と言ったようなやりとりがあるようにカイドウの強さのピークはこれからでしょうから、24年後にルフィが戦う際のカイドウはもっと強くなっていそうです。
おでんの強さは四皇クラス?懸賞金額は?
それでは最後におでんの強さについてまとめていきましょう。
おでんは白ひげ海賊団の2番隊隊長(四皇幹部)ということでおでんの強さをクラス分けするのにまずは四皇、四皇幹部の立ち位置をある程度明確にしないといけません。
白ひげは後に四皇と呼ばれるようになり、新世界に君臨する最強の海賊団の一角と呼ばれるようになります。
その四皇の白ひげ海賊団における2番隊隊長というのは他の四皇海賊団でいうところの百獣海賊団の“三災害”、ビッグ・マム海賊団の“三将星”のように四皇幹部と呼ばれるポジションです。
ここで考えたいのは四皇幹部<四皇という構図が果たして必ずも成立するかというところです。
これで成立するならおでんの実力は、おでん<四皇となります。
ここまでの戦闘描写や関係性から考えれば四皇幹部が個人で四皇に打ち勝つ要素はなく、どうしても四皇幹部<四皇となってしまいます。
しかしここでひとつ比較してみたい戦闘描写があります。
まずは白ひげと同じく四皇の“ビッグ・マム”と百獣海賊団三災害の一人“クイーン”との戦闘描写です。
四皇と四皇幹部の直接対決は初めてだった訳ですが、結果はビッグ・マムの圧勝に終わりました。
ビッグ・マムは記憶を失っており覇気すら使えない状態でしたが、描写から見るとクイーンはまったく歯が立たない様子でした。全体重をかけて行う渾身の“無頼男爆弾(ブラキオボムバ)”もノーダメージでした。
そしておでんとロジャーが初めて対峙した場面。
ロジャーは白ひげのライバルであり、対等に渡り合っている様子もあり、なおかつ海賊王ですから四皇もしくはそれ以上の実力がありそうです。
そんなロジャーとの初対峙の際、ロジャーの神避(かむさり)を受け吹き飛ばされるおでんですが、頭から血を流しつつもほとんどダメージを受けていないような様子で再びロジャーに立ち向かおうとします。
記憶を失った四皇ビッグ・マムに二撃でのされたクイーンと海賊王ロジャーの一撃を食らい何事も無かったように平気で立ち上がるおでん。
四皇幹部としての強さはやはりおでんに分がありそうです。
四皇幹部も百獣海賊団のNo.2“キング”や黒ひげ海賊団の“雨のシリュウ”など数多くのNo.2キャラクターがいますがおでんはその中でもトップクラスの強さを誇ることは間違いなさそうです。
数少ない強者のみ扱える纏う覇王色も扱えるおでん
カイドウと渡り合える一握りの強者に数えられるおでん。
ゾロが渾身の一撃として覇王色を纏い放った“鬼気九刀流阿修羅抜剣(きききゅうとうりゅうあしゅらばっけい)”。
ゾロは
渾身の一撃だぞ……!!
ハァ…ハァ
せめて…倒れて欲しかった…!!
と話して力尽きた後にカイドウが
充分だろう
この傷は残るぜ……!!
と痛みに震えながら話しています。
過去にゾロ同様おでんも“桃源十拳(とうげんとっか)”でカイドウに傷を残しており、僅かな強者のみ扱える纏う覇王色も扱うことができます。
とおでんの白ひげ海賊団でのポジションから読み取れるおでんの真の実力
ではおでんはやはり四皇幹部クラスで四皇未満なのかというと僕は必ずしもそうではないと考えています。
先程も紹介したようにおでんは白ひげ海賊団の2番隊隊長という立ち位置にいます。
そして白ひげからは弟分とも呼ばれています。
ワンピースの尾田栄一郎先生は任侠物が好きなことで知られています。
任侠物における弟分とは兄分とほぼ同等の権利を与えられた者のことで、兄分に認められた者のみ兄分と兄弟盃を交わすことができます。
つまり船長の白ひげから見てもおでんは実力、人としての器の大きさも弟と呼ぶにふさわしいと判断したのでしょう。
マリンフォードでの頂上決戦時のマルコですら白ひげを“おやじ”とよんでいますから、当時の白ひげ海賊団でのおでんの立ち位置は副船長クラスと見て間違いないでしょう。
おでんの懸賞金額は30億ベリー台?
ここまでをまとめるとおでんは四皇幹部トップクラスであり白ひげ海賊団の副船長的な立ち位置にいます。
ここまででいくと四皇幹部≦おでん≦四皇となるのですが、最盛期のロジャーと白ひげを現在の四皇クラスと同じ順列で並べられるかというとそうではないと思っています。
理由として2人の懸賞金額もそうですが、ロジャーの海賊王という立ち位置と、白ひげの海賊王に最も近い男という肩書きからも全盛期の2人は違う次元にいたのではないかと思うからです。
そんな四皇以上の海賊団の副船長クラスであるおでんは四皇レベルに極めて近い実力を誇ってもおかしくないのかなと思います。
筆者の予想ではおでんの懸賞金額は30億ベリー以上40億ベリー未満ではないかと見ています。
これからの展開もますます目が離せないONE PIECE。
今後どのような展開を迎えていくのか楽しみです。