峠を舞台とした熱い走り屋たちの物語で人気を博す頭文字(イニシャル)D。
今回はそんな走り屋たちで誰が一番速いのかランキング形式で紹介します。
まずはざっくりと今回のキャラクターの格付けを表にしてみました。
SSS | 藤原文太 |
SS+ | 藤原拓海 高橋啓介 ※乾シンジ※ |
SS | ※北条豪※ 皆川英雄(R・TカタギリS・V) |
SS− | 城島俊也(パープルシャドウ) 星野好造(パープルシャドウ) 小柏カイ(R・TカタギリS・V) 館智幸(東堂塾OB) 高橋涼介 |
S+ | 北条豪 大宮智史(246) |
※ホーム地(椿ライン)限定
以下では各キャラクターの速さをランキング形式で紹介していきます。
第10位 北条豪(サイドワインダー)
【使用車種】ホンダ・NSX
10位にランクインしたのは北条兄弟の弟である北条豪。
神奈川戦の最終戦である椿ラインにて高橋啓介のラスボスとして登場しました。
使用車のNSXは作中登場車種の中でも最速クラスでコーナリング性能、加速性能が異次元に優れた車です。
打倒『プロジェクトD』のために雇った参謀「久保英次」と共に神奈川戦初戦から対戦相手となる高橋啓介のFDのデータを集め続け、最終的にはどんなドライバーが乗っても15秒のアドバンテージが付くセッティングに愛車である“NSX”を仕立てて高橋啓介の前に立ちはだかりました。
とはいえ相手に有利な情報を与えないように涼介の指示の下、あらゆる場面で流し走行を行なっていたことにより、久保の集めたデータはほぼ無意味なものとなり、本番では想像以上の走りを見せた啓介のFDに敗北を喫してしまいました。
最終戦での敗因は
・涼介の情報操作による久保への頭脳戦の勝利
・涼介の想像すら上回るほどに啓介が進化していたこと
であり、流石に相手が悪かったとしか言いようがありません。
第9位高橋涼介(プロジェクトD)
【使用車種】マツダ FC3S
9位にランクインしたのはプロジェクトDの頭脳でもあり、関東最速と謳われた“赤城の白い彗星”高橋涼介。
現役を退いてプロジェクトDの指揮役を務めますが、物語終盤では因縁の相手死神GT-Rとの決着をつけるべく再びハンドルを握ることとなりました。
作中中盤までは拓海自身も
「まだまだ涼介さんには及ばない」
と自覚していたり、拓海と同じくプロジェクトDの啓介ですら5段階での踏み分けがやっとのアクセルワークも10段階で踏み分けるなど物語中盤まではプロジェクトDのドライバーに引けを取らないドライビングテクニックを持ち合わせていました。
物語中盤の原作238話ではプロジェクトDが東堂塾OBでプロの館とレースすることになった際もエンペラーの須藤京一は
「僅かに勝てる可能性があるとすればお前が走ることだ」
と諭すなどこの時点でプロのレーサーに勝てる見込みがあるとすれば涼介が走ることであることを認めている。
とはいえ物語終盤においては弟の啓介が自分以上になったことを涼介自身も認めており、レース中の啓介のスピードコントロール能力に対し
「俺がピークだったころでも今の啓介には敵わない」
と発言している。
第8位 小柏カイ(R・TカタギリS・V)
【使用車種】トヨタ MR2→MR-S
第8位は現役のプロレーサーであり2度に渡り拓海を苦しめた小柏カイ。
文太のかつてのライバル小柏健の息子でもあります。
車の中央付近にエンジンを搭載するミッドシップ使いとして登場し、拓海とは栃木のいろは坂と神奈川戦での第3戦の代表としてプロのレーシングチームである“R・TカタギリS・V“の代表として拓海と激突することになります。
実力は拓海に劣らないものを持っていますが、プロとしてのプライドゆえ、拓海とハチロクだからこそ成せる技であるオーバースピードでのコーナリングを真似たことにより車体をスピンさせてしまいそれが原因で敗北を喫します。
プロとしての実力は本物ですが、いざという場面で自分の走りを見失ってしまうところが他のプロ勢と比べて未熟と言わざるを得ません。
第7位舘智幸(東堂塾OB)
【使用車種】ホンダ シビックタイプR(EK9後期)
7位にランクインしたのは現役プロレーサーで東堂塾OBの館智幸。
東堂塾OBの中でも伝説的人物でプロジェクトDとの一戦が決まった時には元東堂塾の門下生である須藤京一がバトルの中止を涼介に提言するほど。
使用する車種も東堂塾の塾長が経営する「東堂商会」のチューニングショップのデモカーで、ホンダのチューニングに強いと言われる「東堂商会」であるだけに戦闘力も相当に高いと言えるマシンです。
拓海との一戦でもプロの実力を見せつけ勝利目前に迫りますが、レース中不運にも目の前を動物が横切り思わず避けてしまったことから拓海に追い抜かれ敗北を喫します。
また、拓海に敗北した理由は対FD用に仕上げていたチューニングにもあり、相手がFDを出してくると思っている中でハチロクを起用した涼介の術中に見事に相手がはまった瞬間でもあります。
今回のバトルは拓海の意外性の一つであるブラインド走行とシビックのチューニングミスに加え動物が横切るというアクシデントという複数の要素がうまく噛み合った結果での勝利であり、まだまだこの時点での拓海の技術では到底勝つことができなかった相手と言えるでしょう。
第6位 星野好造(パープルシャドウ)
【使用車種】日産 GT-R
第6位にランクインしたのは茨城県筑波山をホームとするパープルシャドウの星野好造。
神がかったアクセルワークから“ゴッド・フット”と呼ばれ、パープルシャドウのOBでも伝説とまで呼ばれる走り屋です。
東堂塾(栃木県の塩那スカイラインと八方ヶ原をホームとするチーム)とはライバル関係にありますが、東堂塾の社長は昔プロ顔負けの星野のドリフトに驚かされた経験から一見の価値があるとして、塾生の二宮大輝と酒井にプロジェクトDとの対戦の観戦を勧めるほどです。
またパープルシャドウの星野が立てたヒルクライムの筑波山のコースレコードは作中で唯一啓介が破れなかったコースレコードでもあります。
啓介との対戦時にはガチガチの峠チューニングの啓介に対し、ブレーキパッドとタイヤを交換した程度のグッドチューニングで渡り合う程の実力を見せており、それには涼介も驚きを隠せない様子を見せていました。
また、加速性能であれば啓介のFDを上回る星野はお互いに公平さを期すために上りだけの勝負でなく上り下りの複合ステージでのバトルを提案するなどフェアプレイを望む一面もあります。
啓介にとって最終戦である北条豪戦の観戦にも訪れており、二人の対戦を見た星野は
「後ろから追っかけていって見物できるものなら見届けたいくらいだ‥」
と発言していますが、隣にいた城島から
「ついて行けるかな。あんたのGT-Rが」
と突っ込まれる場面があります。
第5位 城島俊也(パープルシャドウ)
【使用車種】ホンダ S2000
5位にランクインしたのはパープルシャドウの“ゴッド・アーム”城島俊也。
8位の“ゴッド・フット“星野好造がアクセルワークの達人と呼ばれているのに対し“ゴッド・アーム”城島俊也が得意としているのは神がかったハンドリング技術です。
ワンハンドステアの魔術師とまで言われるほどに卓越した城島のハンドリング技術を用いれば理想的なコーナリングの舵角を取り一切の無駄を省いたコーナリングが可能となります。
その実力は涼介がプロである館を差し置いて
「今までの中では一番手強い相手だ。弱点はない」
とまで言う人物で実際に年齢による衰えで最後のリタイヤがなければ拓海も負けていたであろうことは明確です。
使用車種のS2000はコーナリングであればNSXにも引けを取らないと言われた名機で加えてコーナリングの達人である城島が扱うことにより最強のコーナリングマシンに仕上がります。
対戦時では拓海が
「何をとっても相手の方が一枚上手だ…!!」
と弱音を吐くほどで拓海が先行している際に背後から迫るオーラ父親の文太にそっくりだと発言している。
また、チームメイトの星野でさえ全力の城島を追うときはラインに惑わされないようにテールランプを見ないようにしているとのこと。(このことから少なくとも星野クラスであれば城島の後追いは可能であることがわかります。)
第4位 皆川英雄(R・TカタギリS・V)
【使用車種】トヨタ・JZA80スープラRZ(前期型)
4位にランクインしたのはプロのレーシングチーム“R・TカタギリS・V”の代表として神奈川の第3戦で啓介と激突した皆川英雄。
神奈川での3戦では拮抗した勝負を繰り広げつつも車体の重さにネックがあるスープラのリアタイヤに限界が来てしまい敗北を許しましたが、皆川がプライドを捨ててヒルクライムでは不利と言われるスープラ以外の車種で勝負に来ていた場合啓介でも勝てていたかどうかはわかりません。
ただ、タイヤが限界を迎えた状態からさらにもう1段ギアを上げ猛追してきた皆川に対し啓介は改めてプロの凄さを思い知らされ、勝てたにも関わらず嬉しさの反面まだまだ上があることに悔しさをのぞかせていました。
このレースに関しては背後から強烈なプレッシャーを掛ければ啓介のFDのタイヤが限界を迎えると読んでいた皆川ですが、涼介との特訓により皆川の予想を遥かに上回った啓介のタイヤマネジメント能力とアクセルワークの勝利と言えるでしょう。
第3位 高橋啓介(プロジェクトD)
【使用車種】マツダ FD3S
第3位にランクインしたのはプロジェクトDヒルクライムエースの高橋啓介。
物語序盤でこそ拓海に敗れこそしたものの、プロジェクトDに加入してからの成長速度は凄まじく、神奈川の猛者たちと連戦を重ねる拓海ですら神奈川の猛者たちよりも啓介と勝負する方がしんどいと話すほど。
最終的には課題だったアクセルワークも克服し、涼介以上のレベルにまでタイヤマネジメント能力とアクセルコントロール能力を高め名実共に拓海と並んでプロジェクトDの双璧となりました。
物語終盤では涼介も啓介が自分以上になったことを認めており、レース中の啓介のスピードコントロール能力に対し
「俺がピークだったころでも今の啓介には敵わない」
と発言しています。
最終的な啓介は兄を凌ぐ天性のドライビングセンスに加え涼介の理論も身につけたことにより、天才ドライバーとして完成の域に到達することになります。
第2位 藤原拓海(プロジェクトD)
【使用車種】トヨタ AE86
第2位にランクインしたのは本作の主人公でもありプロジェクトDのダウンヒルエース藤原拓海。
峠のダウンヒルにおいてハチロクを操らせたら敵なしの主人公で最終的にはハチロクの車体を手足の用に操ることができる。
拓海がダウンヒルのスペシャリストたる所以は
・豆腐屋稼業にて洗練されたドライビングテクニック
・後追い後攻選択時の相手のドライビングテクニックのコピー能力
・溝落としやブラインド走行など峠に特化した特殊テクニック
・拓海の代名詞『慣性ドリフト』
・どんなオーバースピードでもカーブを曲がる『藤原ゾーン』
などの能力にあり特にハチロクを操らせたら敵なしの強さを誇ります。
ここまで車体と一体化して走ることができるのは拓海とハチロクならではであり、路面の状態もハチロクを通して伝わってくるため雨天時でも抜群の速さを誇ります。
最終的な拓海のタイヤの使い方に対しては父である文太も
「すげえもんだな…このタイヤの使い方‥職人とはわれながらよく言ったもんだ‥」
と自分の息子の成長ぶりに父である文太も思わず額から汗を流し、驚く場面があり、拓海のタイヤの使い方は文太の想像以上(ともすると文太以上)であることがよくわかります。
第1位 藤原文太
【使用車種】スバル インプレッサWRX STiバージョン(GC8型)
第1位にランクインしたのは拓海の父であり藤原とうふ店の店主藤原文太。
イニシャルDのアーケードゲームでも度々ラスボスとして登場する文太。
秋名山で拓海を唯一下した人物であり、秋名の下りであれば「シューマッハより速い」と豪語する人物です。
作中では一度も本気のバトルを見せていないため実力は未知数ですが、数々の名機を打ち破ってきた拓海を秋名の下りで戦意喪失にまで追い込んでいるあたり作中でも屈指のドラテクの持ち主であることがわかります。
とはいえ最終話付近の拓海のタイヤの使い方は文太の想像以上であったようで、本人も自分から教えてあげられることはもうないと発言しているあたり拓海との世代交代もそう遠い話ではなさそうです。