古代の中国を舞台に第31代の秦国の王である嬴政(えいせい)の中華初の天下統一とそれを支えた将軍である李信(りしん)の物語である『キングダム』。
今回はそんな『キングダム』より人生に役立つ名言を紹介していきます。
キングダムのあらすじ
今回の名言は中華初の天下統一を目指す第31代秦国の国王である嬴政が言い放った名言です。
当時の秦国は氶相(国王の補佐であり国王に次ぐ権力を持つもの)である呂氏と竭氏により国内の勢力は二分化されており国王の嬴政(えいせい)は実質実権を持たない国王となっていました。
そんな嬴政には偉大な目標がありました。
それは紀元前770年から続く戦乱状態の『秦(しん)』『趙(ちょう)』『魏(ぎ)』『楚(そ)』『韓(かん)』『斉(さい)』『燕(えん)』の七つの強国を統一し,初の唯一王となることです。
しかし自身の国である秦(しん)ですら統治もままならない現状で嬴政(えいせい)はまずは自分の国を統治するために動き出します。
嬴政(えいせい)が王であることを快く思わない弟の成蟜(せいきょう)
嬴政の異母弟である成蟜は母が平民の身分である嬴政が王であることを快く思っていませんでした。
そんな成蟜は嬴政を国王の座から引きずり下ろすべく,秦国の氶相である竭氏と組み嬴政の殺害を企てます。
しかし暗殺計画は王である嬴政と瓜二つの替え玉であり,信の親友である漂(ひょう)に命をもって阻まれることになりますが,成蟜は嬴政を王宮から追い出すことに成功します。
もはや王である嬴政を守るものもいなくなってしまった王宮に居座る成蟜。
圧倒的な戦力差からも自身の勝利を信じて止みませんでした。
そんな反面,嬴政は下民であり将軍を志す信や山の民と協力体制を結部ことに成功し,残った家臣らと王宮の奪還計画を打って出ます。
嬴政側にとっては圧倒的な数的不利に違いはありませんでしたが,奇策を講じた嬴政側はついに王宮に潜入することに成功し,ついに両雄が激突し戦いの火蓋が切って落とされます。
嬴政側からすれば圧倒的に数的不利な状況から,信の活躍や山の民の人並み外れた圧倒的な力により,竭氏を討ち取ることに成功します。
ついに追い詰められた成蟜はそれまで居座っていた王宮から逃げ出してしまいます。
民を理解しようと考える嬴政と自分のことだけを考える成蟜
王宮から逃れる最中,嬴政と相対した成蟜。
周りにいた自身側の兵に嬴政を討つことを命令しますが,成蟜がここにいることに敗北を悟った兵たちがその呼びかけに応じることはありませんでした。
ついに一人になってしまった成蟜に嬴政は詰め寄りこんな言葉を投げかけます。
成蟜
お前は生まれの良さが人の価値の全てと勘違いしたただのバカガキだ
お前のような愚か者には決して王などつとまらぬ
引用;キングダム 作者:原泰久 ©︎集英社
悔しそうな顔で「半端者が偉そうに」と呟き,純血な自分こそが王にふさわしくより強力に民を支配して国を強くできる反論する成蟜。
しかし嬴政はそれが机上の戯言と説き,高みでそり返っているいるだけの成蟜では何もできはしないと強調し,こう言い放ちます。
世を知らぬ人を知らぬだからお前はいつも只一人だ
引用:キングダム 作者:原泰久 ©︎集英社
そう話し嬴政のそばを囲っている家臣たちとは対照的に立ち尽くす成蟜の側には誰一人として立ってはいませんでした。
今回の名言から学びたいこと
誰かの上に立つ人間であれ,そうでない人であれ,相手の気持ちを理解するということはとても大切なことですね。
自分のことだけを考える成蟜のような利己的な考え方より,民のことを考え理解しようとする嬴政のような考え方こそ誰かの上に立つ上で大切な考え方なのかもしれません。
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