引用:『龍が如く7』より
©️SEGA
今回の名言は『龍が如く』よりシリーズの6作品目まで主人公を務めた“桐生一馬”の名言です。
桐生は奪われた遥を取り返すために刑事の伊達真と共に横浜に拠点を置く中華系マフィア組織の“蛇華”のアジトに向かっていました。
遥を心配する桐生に伊達は
「大丈夫だ桐生。ペンダントはともかく連中が遥をどうこうする理由はねえはずだ。」
車のハンドルを片手に桐生を心配します。
そこに桐生はポツリと話し始めます。
9歳の女の子が母親を探しに見知らぬ神室町に単身で乗り込んできたこと。
9歳の少女にとってそれがどれほど不安で勇気が必要だったか。
そんな遥が桐生を含め自分がいることで皆に迷惑がかかると考え、自分の元を離れようとした時、10年前のことを思い出したと言う。
自分の親友である錦がヤクザの世界ではご法度である親殺しをしてしまった時、大切なものを守りたい一心でその罪を自分で被った時のことを。
桐生は今でもわからないと言う。
今考えてみれば自分は逃げてしまったのかもしれないと。
錦の被る悲惨な運命を見届ける勇気がなくて自分は逃げたのだと。
だが心の底では桐生は信じていた。
運命に逆らった自分は正しかったのだと。
遥は母親を殺されてなお、必死に歯を食いしばって運命と戦っている。
ならば自分はそんな遥のために、命を張ってやりたいと。
それは桐生にとって10年前に運命に逆らった自分の選択が正しかったと証明するための戦いでもあった。
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