胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと心を燃やせ。『鬼滅の刃“無限列車編“』煉獄杏寿郎の名言

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鬼滅の刃

『鬼滅の刃』

作:吾峠呼世春  ©️集英社

煉獄杏寿郎とは

『鬼滅の刃』に登場する架空のキャラクター。

鬼狩りを目的とする“鬼殺隊”の中でも最上位とされる“柱”の一人であり、炎柱の称号を持っている。

性格は明朗快活で裏表がなく、思ったことは躊躇なくはっきりと口に出す。

また、面倒見もいい。

その人柄もあり、柱の中でも一目置かれ認められるほどの実力者である。

ただ、情熱的で稽古が厳しすぎるが故に弟子である継子を名乗り出るものがいなかった様子。

戦闘能力

炎柱の名前通り、炎を主体とした剣技を繰り出す。

その戦闘能力は凄まじく、下弦の壱である『魘夢(えんむ)』からは自身が鬼殺隊に敗れた原因として一番初めに名前が上がり

「200人も人質をとっていたようなものなのにそれでも押された、抑えられた。これが柱の力。」

と悔しそうにする様子が見られた。

また、魘夢(えんむ)を倒した後の上弦の参である猗窩座(あかざ)との戦いでは、後に痣を出現させ覚醒した冨岡義勇と竈門炭治郎がようやく互角に渡り合った猗窩座(あかざ)と単身で互角に渡り合って見せた。

更に彼の訃報を聞いた音柱の宇髄天元(うずいてんげん)の口からは

「上弦の鬼には煉獄でさえ負けるのか」

との発言からも彼が相当な実力者であり、その杏寿郎が上弦に敗れたと言うことは鬼殺隊にとっても相当なことであることが窺える。

それらのことからも鬼殺隊の最上位である柱においても、彼は主柱の一人であり、相当な実力者であったことが窺える。

 

胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け。

『鬼滅の刃』

作:吾峠呼世春  ©️集英社

持てる力を出し切り、ようやく下弦の壱である魘夢(えんむ)の撃破に成功した炭治郎たち。

しかし悪夢はまだ終わっていなかった。

疲弊し、動けずにいた炭治郎と煉獄のすぐそばで大きな爆音が鳴り響く。

舞い上がる砂塵の向こうに立っていたのは、なんと先程ようやく打ち負かした下弦の壱である魘夢(えんむ)より更に上位の鬼である上弦の参、猗窩座(あかざ)であった。

一瞬にして戦慄し、辺りに緊張感が張り詰める。

猗窩座(あかざ)は一瞬で距離を詰め、弱っている炭治郎に殴りかかろうとする。

しかしそれを炎の呼吸 弐の型『昇り炎天』で防ぐ煉獄杏寿郎。

なぜ手負いの者から狙うのか理解できないと煉獄。

猗窩座は煉獄との話しの邪魔になるからだと答える。

そして猗窩座は煉獄にこう提案する。

「鬼にならないか?」

とそれに対し、はっきりと「ならない」と答える煉獄。

そして二人の壮絶な戦いが幕を上げる。

戦いにおいてはほぼ互角、しかし複数回煉獄の刃が猗窩座を斬りつけ、やや優勢に戦いを進める。

しかし相手は鬼。

疲れることもなければ傷を負っても瞬く間に回復してしまう。

これは互角の者同士の戦いにおいては大きなハンデとなってしまう。

何度切りつけてもすぐに回復し、疲労することも知らない鬼と人類の中でも超越した力を持ち驚異の身体能力を誇る鬼殺隊の“柱”の一人であるとはいえ生身の人間。

二人の差は徐々に、しかし確実に、戦いにおいて差をつけてしまうこととなる。

どれだけ切りつけても瞬く間に回復してしまう猗窩座に対し、徐々に疲弊し攻撃の手を許し、傷ついていく煉獄。

そんな煉獄に対して猗窩座は言う。

生身を削る思いで戦っても無駄なんだよ杏寿郎。

お前が俺に喰らわせた素晴らしい斬撃も既に完治してしまった。

だがお前はどうだ。

潰れた左目砕けた肋骨傷ついた内臓、もう取り返しがつかない。

どう足掻いても人間では鬼に勝てない。

引用:鬼滅の刃

しかしそんな猗窩座に対して煉獄は

俺は俺の責務を全うする!!

ここにいる者は誰も死なせない!!

引用:鬼滅の刃

そう答え最後の力を振り絞り奥義を繰り出す。

ここにきて傷ついた体でここまでの闘気を練り出すことに驚きを隠せない猗窩座。

嬉々として

やはりお前は鬼になれ杏寿郎

と叫ぶ。

煉獄の奥義炎の呼吸 玖の型(くのかた)『煉獄』と猗窩座の術式展開 破壊殺・滅式が激突する。

あまりの衝撃に舞い上がる砂塵が徐々に掃け、視界が開ていく。

そこにあったのは猗窩座の右腕が煉獄の右脇腹を捉え、貫通している姿だった。

しかし、煉獄の攻撃も非常に強力だった様子で猗窩座の左腕は皮一枚でようやく繋がっている。

このままでは死んでしまう早く鬼になると言え!

お前は選ばれし強き者なのだ!!!

そう焚きつける猗窩座。

そんな猗窩座の言葉に煉獄は母の言葉を思い出す。

自分がなぜ強く生まれたのかわかりますか。

と幼き日の母親が訪ねる。

その言葉に幼い杏寿郎は言葉を詰まらせ

わかりません。

と首を振る。

母曰く強く生まれた者の使命は弱き者を助けるため。

病弱な母はもう長くは生きられない。

あとは頼みます。

そう言って幼き杏寿郎を抱きしめるのでした。

『鬼滅の刃』

作:吾峠呼世春  ©️集英社

杏寿郎は強く刀を握り締める。

杏寿郎は幼い頃から母の言葉を信じ、最後に自分のことを信じて託していった母のために最後の力を振り絞り、猗窩座の首元に刀を突き付ける。

あまりの力に慌てて左腕をかざす猗窩座。

しかしその左腕も杏寿郎は掴み、残った力で首を切り落とそうとしてきます。

夜明けが近づき陽光の元では活動できない猗窩座は必死にその場を離れようとしますが、それを離さない杏寿郎。

背後からはようやくの力で動き出した炭治郎と伊之助が迫ります。

焦る猗窩座。

しかし内臓までボロボロのはずの杏寿郎の手は猗窩座を離そうとしません。

朝日が差し込み初め、たまらず猗窩座は自分の左腕を引きちぎります。

首に刀が刺さったまま、慌てて森の中に逃げ込む猗窩座。

逃げ切ったかと思った猗窩座の胴体に刀が突き刺さります。

それは逃げようとする猗窩座に対し炭治郎が投げつけた物でした。

炭治郎はたまらず叫びます。

逃げるな卑怯者!!

逃げるなァ!!!

引用:鬼滅の刃

その言葉に対し怒りを覚える猗窩座。

なぜなら自分は鬼殺隊から逃げているのではなく、太陽の光から逃げているだけ。

それにもう勝負はついている。

まもなく杏寿郎は力尽きて死ぬ。

しかし炭治郎は叫ぶことをやめません。

いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦っているんだ!!

生身の人間がだ!!

傷だって簡単には塞がらない!!

失った手足が戻ることもない!!

お前なんかより煉獄さんの方がずっと凄いんだ!!強いんだ!!

引用:鬼滅の刃

叫び続ける炭治郎に微笑みながらそっと声をかける杏寿郎。

もうそんなに叫ぶんじゃない。

腹の傷が開いてしまうだろう。

それに竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ。

と。

最後に伝えたいことがあると杏寿郎は炭治郎に呼びかけます。

昔の夢を見たときにひとつ思い出したことがあると。

『鬼滅の刃』

作:吾峠呼世春  ©️集英社

それは炭治郎が以前より追い求めていた“ヒノカミ神楽”についてだった。

自分が死ぬ最後の瞬間まで炭治郎を気にかけてくれる杏寿郎に対し見ていられない炭治郎は

もういいですから呼吸で止血してください…

傷を塞ぐ方法はないですか?

と泣ながらに訴えます。

しかし自分の死期を悟っていた杏寿郎は

自分はもう助からないから喋れる内に話すから聞いてほしい

と話を続ける。

ひとつは家族のこと、弟の千寿郎には自分の心のまま生きてほしい、そして父には体を大切にしてほしい

と言伝を炭治郎に依頼する。

そして炭治郎には俺は君の妹を信じると伝えます。

杏寿郎は列車の中で見ていました。

列車の中で血を流しながら人間を守ろうとする禰豆子を。

命をかけて鬼と戦い人々を守ろうとする禰豆子は誰が何と言おうと鬼殺隊の一員だと。

だから胸を張って生きてほしい。

そしてこれからも自分の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされても心を燃やして歯を喰いしばり前を向いてほしい。

いつかは君たちが鬼殺隊を支える柱になること信じている。

君たちを信じる。

『鬼滅の刃』

作:吾峠呼世春  ©️集英社

話す杏寿郎の目には亡き母の姿が見えていた。

自分が母にそうされたように自分も彼らを信じてみたいと。

最後に杏寿郎は母に問いかける。

俺はちゃんと自分の責務を全うできただろうか。

誰かを守れると信じてくれた貴女の思いに答えることはできただろうかと。

ご褒美を待つ子供のような顔で杏寿郎は母を見つめる。

そして母は優しくと微笑むと

立派にできていましたよ。

その言葉に安心して最後に子供のように微笑む杏寿郎の姿があった。

『鬼滅の刃』

作:吾峠呼世春  ©️集英社

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