当時の上海では紅華会と青幇というマフィア集団がしのぎを削っていたが、主人公である霞拳志郎の手により紅華会は壊滅。青幇が実質の裏社会の実権を握っていました。
しかし、その後主人公である霞拳志朗が上海を去り、徐々に青幇が衰退。裏社会の実権はほぼ紅華会に移ります。(いわゆる悪の組織が紅華会です。)
そんな中、ほとんど力を失い衰退した青幇の頭である藩光琳が紅華会に捕らえられ呉東来により拷問にかけられていました。
拷問の理由には個人的な私怨が多く含まれており、かねてから呉東来は大の女優好きであり、ある時に藩光琳の恋人である上海一の美女と謳われた「揚美玉」に恋をしました。
「揚美玉」にアプローチをかけ続けるも全く相手にされず、その怒りを捕らえた藩光琳にいつもぶつけていました。
しかしいつもの拷問には怒りをぶつけるが如くゆっくりとなぶるように拷問をかけてきた呉東来ですが、ある時突然突然方向性を変え、藩光琳を殺そうとします。
そんな彼に藩光琳は
「ゆっくりなぶり殺すはずが…
急に殺してくれるとは…どういう風の吹き回しなんだ」
と尋ねます。
そんな彼に息を詰まらせながら美玉が自分を殺そうとしてきたことを告白すると
まだ美玉にちょっかいを出しているのかと鼻で笑い、美玉は面食いだからお前には無理だと藩光琳は笑います。
その上で
「いいか呉東来
男の顔は生き方で決まるんだよ」
と言い放ちます。
今回の名言から学べること
自身の命がなくなるかもしれないという時にも動じない藩光琳の生き方もまさに男ですね。
外見でなく中身が大事とよく言いますが、それを比喩しているかのような言葉ですね。
北斗の拳といい、原哲夫さんの作品には男の生き様というようなテーマも込められているような気がしますね。
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