第11位相楽左之助
第11位にランクインしたのは剣心の相棒とも言える相楽佐之助。
上位勢には及ばずも敵勢力と戦う時は敵の幹部レベルを相手にすることが多い佐之助。
斉藤一や四乃森蒼紫など、剣心と戦うことになるレベルの強力な相手の噛ませ犬になることが多く、やはり最強格には一歩、二歩及ばない感じが否めません。
中盤手前頃には奥義“二重の極み”を会得し、大幅な攻撃力アップを果たしましたが、それすらも志々雄真実には通用せず、自身と佐之助の力量の差を「如何ともし難い実力の差」とされながら、佐之助の得意とする戦闘スタイルの拳打で一撃ノックアウトされてしまいました。
左之助のレベルは斉藤一が言うように太平の世である明治レベルであり、幕末の動乱期においては佐之助程度の拳打を放つ猛者はゴロゴロいたのかもしれません。
第10位鵜堂刃衛
8位にランクインしたのは物語序盤に登場しながらも剣心を大いに苦しめた鵜堂刃衛。
元は新撰組隊士でしたが人間を切りたいという欲望が強く、不要な殺人も行っていた事から、新撰組に粛清されそうになるも返り討ちにして脱退しています。
殺さずを貫いた序盤の剣心ではまず勝てなったであろう相手で剣心のことは刃衛自身も「煙草を吸う間に殺せる」と話しています。
結果的に抜刀斎に覚醒した剣心に右腕の筋を破壊されて剣士としての再起は不能にされ、自ら自害していますが京都編以降の強豪(斉藤、宗次郎、宇水など)以外ではまず相手にならないほどの強さを誇っています。
第9位悠久山安慈
10位にランクインしたのは十本刀3番目の手練れであり、左之助と激闘を繰り広げた“悠久山安慈”。
十本刀の中では宗次郎、宇水に次いで3番手とされています。
志々雄のアジトでの左之助との戦いでは、左之助に敗れはしたものの二重の極みのレベル、パワー、体格などあらゆる面で左之助を凌駕しており、剣心も認めている通り単純な力は左之助より上だと思われます。
習得から日も浅い事から二重の極みを右手の正拳のみでしか発動できない左之助に対し、安慈の二重の極みは拳のみでなく両足、頭突きなど全身のどこからでも放つことが可能であり、その威力は拳が掠っただけで左之助を吐血させるレベルです。
十本刀の中では宗次郎、宇水に次いで3番手とされていますが、実際は戦ったら宇水より強いのではないかと言う声も多いです。
その理由は宇水の戦闘スタイルにあり、実際に宇水は京都大火の際に安慈の二重の極みで武器であるローチンを破壊されています。
宇水の戦闘スタイルは盾のようなティンベーで相手の攻撃を捌いた後、そのままティンベーを相手の顔の前に突き付け視界を封じ、ローチンで突き刺すというような三段構えの戦法を得意としていますが、宇水のティンベーは丸みを帯びており、刀を捌くのには向いてそうですが、安慈の二重の極みには一見通用しないのではないかと思われます。
しかし宇水の一番の武器は異常聴覚による心眼にあります。
心眼の能力を駆使すれば実際は見えないはずの衝突の瞬間を見切ることが可能になります。
実際に斉藤の強力な牙突を捌くことができたのも、この心眼の能力により衝突の瞬間を見切って捌いていたからに他なりません。
心眼の能力を駆使すればある程度二重の極みへの対処も可能になってくるかと思われます。
また、志々雄自身も方治が「剣心が抜刀斎として覚醒した時に国盗りの脅威になる」ということを危惧していた時に
「宗次郎と宇水が居れば万に一つもそんなことはねえ」
と発言しており、“刀狩の張“も
“天剣”の宗次郎と”盲剣”の宇水…
十本刀の二強は間違いなくこの二人や
と言う発言から十本刀の二強はやはり宗次郎と宇水であることが伺えます。
とはいえ戦えば宇水もタダでは済まない事を分かっているあたり、宇水と安慈の力の差はそれほど大きなものではなさそうです。
第8位魚沼宇水
8位にランクインしたのは志々雄真実の直属の部下である十本刀で“天剣の宗次郎“に並び最強と称される“盲剣の宇水“。
十本刀内での強さの序列は
- 瀬田宗次郎
- 魚沼宇水
- 悠久山安慈
とされていますが、実際には3番手の安慈とは大きな差はなく、最強の宗次郎とはそれなりの差があると思われます。
作者が言うように相手にしたのが斎藤一だったのもあり、どうしても小物感が抜けない残念なキャラクターです。
そもそも宇水が本来のポテンシャルを発揮して戦うことができるのは心眼を活かして戦える暗闇であり、暗闇という条件下であれば文字通り、十本刀で1、2を争うレベルかと思われます。(斉藤との戦いでは武士の誇りなのかそれとも慢心なのか暗闇ではありませんでした。)
また、一夜にして警官隊50人を惨殺した張本人でもあり、同じく十本刀の“刀狩の張”からは
とされ張の下馬評では斉藤よりも強いとされていましたが、志々雄本人からすれば「斉藤も無傷では済まないだろうが(戦えば)負けるだろう」とされていました。
十本刀内での宇水の評価は瀬田宗次郎と肩を並べるとされつつも、やはり最強の認識は宗次郎というような描写は多く、本条鎌足も最強は宗次郎と発言しています。
斉藤との戦いでは心を乱しあえなく敗北してしまいましたが、志々雄からはそれなりに強者として認定されていたことがわかるのが、方治が剣心が抜刀斎として覚醒した時に国盗りの脅威になることを危惧していた時に
「宗次郎と宇水が居れば万に一つもそんなことはねえ」
とかなり実力を評価されていました。(この発言から取ると剣心が抜刀斎として覚醒しても宇水と宗次郎で抑えられるとも捉えられます。)
第7位四乃森蒼紫
7位にランクインしたのは江戸城において警護を務めた隠密御庭番衆最後のお頭四乃森蒼紫。
15歳にして御庭番衆のお頭の座を継いだ天才でもあります。
上位勢にはやや及ばない印象がありますが、作中では間違いなく最強グループの一人に入るメンバーだと思っています。
志々雄のアジトでの剣心との戦いでは奥義対決で“天翔竜閃“に敗れ去っていますが“天翔竜閃“自体、志々雄ですら敗れなかった最強の奥義です。
剣心と斉藤が志々雄に敗れた後、志々雄に挑みますが
左之助のように如何ともし難い実力の差を見せつけられるのではなく、やや押され気味ではありましたが、“天翔竜閃“を受け立つのもやっとの中、志々雄と打ち合ってみせました。
その中で“回転剣舞・六連“を受けた志々雄が
回転剣舞・六連は左右二択と一瞬六斬あってこその技
今のはとても技とはいえねえよ
思ったとおり天翔竜閃で今のお前の攻撃力はほとんど皆無
今のお前に出来ることといえば最初から一つ
ただの「時間稼ぎ」だ!
と話しています。
志々雄の洞察力も凄いですが、万全の状態であれば多少は志々雄相手にも通用したのかもしれません。
第6位斎藤一
第6位は元新撰組の三番隊の組長であり、剣心の宿敵として名高い斎藤一。
最強議論では間違いなく最強格の一人として数えられる人物です。
その実力は幕末の人斬り時代の緋村抜刀斎とほぼ互角の実力を誇り、緋村抜刀斎とは幾度も剣を交えたが決着の付かなかったほどの実力者です。
明治に入り、るろうにとして殺さずの誓いのもと剣を振るっていた剣心を見て落胆し
お前の全てを否定してやる
という名言を残しています。
事実、神谷道場での戦いでは緋村剣心を圧倒しており、抜刀斎として覚醒していなければ剣心の敗北は明らかでした。
抜刀斎として覚醒した剣心とはほぼ互角に斬り結んでおり、登場時点では間違いなく最強の敵キャラクターと言えるでしょう。
本人の弱点を上げるとすると、幕末の京都においては同じ相手と巡り会うことは極端に少ない事から相手を確実に仕留める技以外はあまり必要性がありません。
それ故に斉藤は新撰組の得意とする片手平付きを極限まで昇華させ、極地に至らせていますが、技のレパートリーが少ない事から相手に技を見切られ、思わぬ苦戦を強いられる場面もあります。
それに加え、動乱の幕末京都を生き抜いた強い自負からどうしても初見の相手を下に見て、舐めてかかるような場面も多く、負わなくて済んだ傷を負ってしまうこともあります。
事実、志々雄との戦いではそれが仇となって牙突の威力を半減させてしまいあえなく志々雄に敗れてしまいました。
志々雄との戦いでは奥義である牙突零式を初見で破られてしまっており、たとえ万全の状態であったとしても圧倒的な強さを誇る志々雄に勝つことは難しかったのではないかと思います。
第5位瀬田宗次郎
第5位にランクインしたのは志々雄の配下である十本刀最強の剣客である“天剣“の宗次郎。
志々雄のアジトである比叡山での戦いでは終始剣心を圧倒し続けました。
剣心に敗れた敗因は欠落していた感情が戻ったことにより、剣心に動きの先を読まれるようになってしまったことであり、それがなければ剣心も大分危なかったのではないかと思われます。
宗次郎の武器は天賦の剣才に加え感情の欠落により、殺気や剣気を持ち合わせていないこと。
そして飛天御剣流をも上回る超神速の『縮地』。
これらの突出した能力を志々雄は「毛利の三本矢」に例えており、この三つが揃っている限りほぼ無敵の強さを誇ることを認めており、実際に修行前の剣心と新月村で戦った時は剣心の得意とする抜刀術で剣心の逆刃刀を破壊してみせました。(ただし本人の持っている名刀“虎徹”もボロボロにされています。)
また宗次郎は自身の『縮地』を破れる人物について、るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚・北海道編ーで以下のように語っています。
…僕3人ほど知ってます
僕の縮地を破れる人
実際に破った人
差し違えても破りそうな人
あなた幕末の生き残りですね
るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-より
この三人については
破れる人=志々雄真実
破った人=緋村剣心
差し違えてでも破りそうな人=斎藤一
だと思われますが、志々雄については志々雄本人を主人公としたスピンオフ作品『炎を統べる』で志々雄が縮地を見切っているような描写があることから、志々雄も縮地を破れると見て間違いなさそうです。
斉藤が縮地を破れるのかはわかりませんが本人が差し違えてでも破りそうな人として(恐らく)斉藤を挙げている事から斉藤と宗次郎はほぼ同格と見て間違いなさそうです。
第4位雪代縁
4位にランクインしたのは人誅編のボスである雪代縁。
作中で唯一剣心の無敗の奥義“天翔龍閃”を破った人物でもあります。
狂経脈発動後の縁のスピードは恐らく作中最速であり、抜刀斎を超えた剣心ですら、反応が付いていかない事から宗次郎の“縮地“より速いものと思われます。(感情が戻り、先読みが可能になった宗次郎の縮地には剣心も反応できていた。)
そのことについて剣心華伝では宗次郎の縮地は超神速なのに対し狂経脈発動後の縁は超々神速と記述してあります。
強経脈の発動により異常発達した聴覚に龍鳴閃を撃ち込まれ、あえなく敗北してしまいましたが、剣心も龍鳴閃がなければ負けていたんじゃないかと思います。
恐らく強経脈発動後の縁を倒せるのは飛天御剣流の使い手である剣心もしくは比古清十郎くらいだと思います。(志々雄の技では速度で圧倒的に上回る縁を止める術がないため。)
狂経脈を発動できるのは剣心に対してのみですが、狂経脈を発動した状態であれば志々雄をも倒せるのではないかと思います。
第3位緋村剣心
3位は本作の主人公である緋村剣心。
作中では時期や状態によって実力が大きく異なり、最も弱いのが日本各地を放浪していた初期の剣心。
感情が高ぶると幕末時代の人斬りの人格が蘇り、実力が大きく飛躍します。
さらに物語中盤では奥義天翔龍閃を獲得し、人斬りに戻らずとも志々雄らと互角に渡り合うことが可能となりました。
さらに人誅編での剣心は緋村抜刀斎も超えたとされており、作中においては全盛期の状態といえます。
対志々雄との戦いでは
①斉藤、蒼紫、左之助を含めて四人で戦ったようなものであること
②その3人がいなかった場合でも志々雄が勝っていたであろうこと
③最後の決着の場面も志々雄が剣を振り切っていれば志々雄の勝ちであったであろうこと
以上のことを考え、いくら縁戦での剣心が作中最強とはいえ、やはり志々雄の方が最終的に一枚上手なのかなと考えてしまいます。
第2位志々雄真実
第2位にランクインしたのは京都編のボスである志々雄真実。
剣心の後を継ぎ、人斬りとなった人物で剣の腕と頭の切れは緋村抜刀斎と互角とまで謳われていた人物です。
作中では手負とはいえ、剣心→斉藤→左之助を連続して失神に追い込み、その後に挑んできた蒼紫も容易く退けています。
一流の剣客が持つとされる剣気も凄まじく、周囲の巨大な炎が反応するほどです。
しかし志々雄自体大きな弱点があり、それは志々雄自身が過去に政府から受けた火傷が原因で活動できる時間が15分と限られてしまっています。
作中ではその活動限界とされる15分を大幅に超えたことによる体温の上昇で身体が発火してしまい、剣心との決着は引き分けという形で幕を閉じました。(この決着について作者は志々雄真実の勝ち逃げと語っており、実際最後の瞬間まで志々雄の剣気は衰えず、斉藤も志々雄が一枚上手と話すような描写があります。)
また、志々雄真実を主人公としたスピンオフ作品では志々雄が最強の「敵」と称されており、剣心の前に立ちはだかった「敵」の中では最強であることが公式に確定しています。(あくまでも「敵」となっている事から作中最強は後述する“比古清十郎”であると思われます。)
第1位比古清十郎
1位にランクインしたのは作者自身がジョーカーであると回答し、公式に最強が確定している比古清十郎。
本編終了後に発売された『剣心皆伝』では全キャラクター最強の剣の腕を持つと記され、戦闘力は唯一“無限大“と記されています。
普段は重さ十貫の肩当と筋肉を逆さに反るという能力制御専用のマントを身につけており、それを身につけたままでも剣心を圧倒するという規格外の性能を見せつけています。
また能力制御用のマントを外した後は剣を軽く振っただけで突風を巻き起こし、糸も簡単に地面に亀裂を入れるという世界観を崩すような芸当を見せており、志々雄一派の反乱すらも自身が出張れば片が付くと発言しています。
飛天御剣流の最終奥義である“天翔龍閃”は本作品で拝むことはありませんでしたが、比古清十郎が放つ奥義は想像を絶する威力なのではないかと思います。