恐ろしい程の成長速度を誇りついにはサイタマの動きをコピーすることにより『マジ殴り』も習得し、サイタマと互角に渡り合ったガロウ。
原作の『ワンパンマン』にも登場するキャラクターで恐ろしい程の成長速度で最終的にはS級2位の“戦慄”のタツマキですら手に負えない程に進化し怪人化してしまったキャラクターです。
原作ですら凶悪なまでの強さを誇った怪人ガロウですが、村田版『ワンパンマン』では原作では登場しなかったさらに上の最強形態“宇宙的恐怖モード(コズミックフィアーモード)“というものが存在します。
今回は
・最強形態“宇宙的恐怖モード(コズミックフィアーモード)”は災害レベル「神」なのか。
・過去に登場した強敵“ボロス”とは戦ったらどちらが強いのか。
という部分について考察していきたいと思います。
ガロウ
幼少期のトラウマが原因でヒーロー=偽善者というような考えを持ち自身が絶対的な悪の存在として人々を恐怖に陥れることにより幼い頃に自分が受けたような理不尽をこの世からなくすべく“絶対悪“である怪人を目指す青年。
テレビアニメで怪人として登場するキャラクターにも守べきものがあり、それを守るために戦っているという怪人側の背景に気付ける心優しい少年であったガロウはそんな背景を無視して最後は常にヒーローが勝利してしまうというテレビアニメのお決まりのシナリオに理不尽さを抱いていました。
そんな考えを持つガロウであったがために幼少期のクラスでは常に変わり者扱いされていました。
クラスのごっこ遊びではいつも怪人役で、人気者にガロウがやっつけられるというようなシナリオで悪が勝つというシナリオは存在しないし、周りもそれを望まない。
いつだって人気者はヒーローであり、怪人側の都合を無視して最後は必ずヒーローが勝つ。
彼にとってはヒーロー=理不尽の象徴でしかありませんでした。
そんな彼が“絶対悪“として世に君臨し人々に平等な恐怖を与えることによりそんな理不尽を世の中からなくすべく最強の怪人を目指します。
戦闘能力
圧倒的な戦闘センスに加え、強靭なメンタル、S級ヒーロー3位の“シルバーバング“直伝の『流水岩砕拳(りゅうすいがんさいけん)』。
絶対に叶えなければいけない自身の信念、野望も後押しし、戦闘中に無尽蔵に成長していくガロウ。
以下ではガロウが戦ってきた相手との勝敗を一覧にしてみました。
ガロウ戦闘勝敗一覧表
VS A級ヒーロー3人 | ガロウ勝利 |
VS S級15位タンクトップマスター&タンクトップ軍団 | ガロウ勝利 |
VS C級ヒーロー(赤鼻など)3人 | ガロウ勝利 |
VS A級26位(黄金ボール)&A級28位(バネヒゲ) | ガロウ勝利 |
VSサイタマ(1戦目) | ガロウ敗北 |
VS S級16位(黄金バット) | 途中終了 |
VS S級12位(番犬マン) | ガロウ敗北 |
VSサイタマ(2戦目) | ガロウ敗北 |
VS A級&B級ヒーロー複数(デスガトリング等) | ガロウ勝利 |
VS S級14位鬼サイボーグ | ガロウ劣勢(途中終了) |
VS S級3位(シルバーファング) | ガロウ劣勢(途中終了) |
VSサイタマ(3戦目) | ガロウ敗北 |
VS災害レベル鬼2体(キリサキング・蟲神) | ガロウ敗北 |
VS災害レベル:鬼(キリサキング) | ガロウ勝利 |
VS災害レベル:竜(育ちすぎたポチ) | ガロウ敗北 |
VS災害レベル:竜(ギョロギョロ) | オロチ参入により途中終了 |
VS災害レベル:竜(怪人王オロチ) | ガロウ敗北 |
VS S級11位(超合金クロビカリ)★1 | ガロウ勝利 |
VS S級3位(シルバーファング)&ボンブ★2 | ガロウ勝利 |
VS S級13位(閃光のフラッシュ)&災害レベル:竜プラティナム精子 | ガロウ勝利 |
VS S級1位(ブラスト)★2 | 途中終了 |
VSサイタマ(4戦目) | ガロウ敗北 |
★は今回記事でピックアップしている内容
戦闘を重ねるごとに強くなるガロウですが、これまでにガロウが戦ってきた相手との戦いを一部ピックアップしていきます。
★1VS S級11位超合金クロビカリ
災害レベル“竜”を単体で相手どれる“超合金クロビカリ”との戦いではその時点でガロウよりも格上であるクロビカリに対して、当初は圧倒されつつも恐るべき成長速度と気合により形勢は徐々に逆転し、ピンチを脱却しています。
災害レベル“竜”を単体で相手どれる“超合金クロビカリ“でも最初こそ有利に戦闘を進めていても、ガロウの成長速度と気迫により徐々に押され始め、最終的に戦意を喪失してしまいました。
これは実力でこそ勝っているクロビカリですが、徐々に自分に実力が比肩してきているガロウの実力と信念から来る圧倒的な気迫に対して今まで傷を負ったことがなく、自分の肉体強度に圧倒的な自信を抱いていたクロビカリが徐々に迫っている敗北により、自身の求めていたものが「好敵手」の出現ではなく「気持ちの良い勝利」であったことに気づいてしまいます。
そしてヒーローとして本気で戦う覚悟がなかったことに気づき戦意を喪失してしまったことによる敗北であり、クロビカリにヒーローとしての覚悟があった場合はガロウもかなり危険な状態であったことは間違いありません。
この後も更なる成長を控えているガロウですがこの時点での実力ですら“レベル竜“下位クラス以上であったことは間違いありません。
★2VS S級3位シルバーファング
S級11位のクロビカリとの戦闘よりさらに怪人化が進んだ状態で S級3位のシルバーファングと激突。
自我は失われ人語を話すこともなく目の前の敵を倒すことにのみ興ずる戦闘狂と化しています。
ガロウはかつてシルバーファングが封印した爆心解放拳を身につけています。
ガロウがかつての自分と重なり過去の自分とも決着をつけるべくガロウとの戦いに挑むシルバーファング。
最終的にガロウの強力な攻撃を捌ききり、一撃を入れることに成功しますが、かすっただけで致命傷に至るガロウの爆心解放拳が相打ちのような形でシルバーファングの胸をかすめたことによりシルバーファングは倒れてしまいます。
兄であるボンブの発言通り護りに特化した流水岩砕拳ですが、ガロウとの戦いにおいては攻め手に欠いており、かつてシルバーファングが荒くれ者だった時代に使用した爆心解放拳を使えばあるいは勝つこともできたかも知れません。
かつての自分の拳である爆心解放拳でガロウを倒しても意味がないと考えたシルバーファングですが、最後まで師として向き合った流水岩砕拳の一撃をガロウにお見舞いすることにより自我を失っていたガロウの目を覚ますことに成功します。
これがなければガロウは一生目を覚ますことはなく怪人として始末されてしまっていたかも知れません。
★3VS S級1位ブラスト
ガロウの最終形態“宇宙的恐怖モード(コズミックフィアーモード)“に覚醒し S級1位のブラストとの戦いに挑んだガロウ。
“神”から得た力により至った姿で体表面に銀河が写り込み、体表面から常に宇宙放射線が放たれることにより、耐性のあるブラストやサイボーグであるジェノスを除いては近付いただけで死に至ってしまいます。
ブラストの使用する次元操作も可能としており、借頸でコピーしたサイタマのマジ殴りとの併用は極めて凶悪です。
本気を出したサイタマと互角に渡り合ったガロウですが、サイタマとの激突前にブラストと戦う場面があります。
ガロウの力に加えて“神“の力をも手にしたガロウの連続パンチ(核分裂重力拳)を転送ゲートにて受け止め、対抗するブラストですが、余りのエネルギー負荷によりゲートが弾け飛んでしまいます。
ガロウの S級1位の名前は伊達じゃないと多少驚きを見せていましたがブラストはかなりいっぱいいっぱいだったように見えます。
このまま戦っていればS級1位のブラストと言えども流石に部が悪かったように思います。
ブラストの強さについての考察は以前の記事で紹介しています。
↓別記事↓
過去に登場した強敵“ボロス”とは戦ったらどちらが強いのか。
かつてサイタマと対峙し、10日もあれば地球を更地にできるほどの実力であるボロス。
災害レベルは“竜”以上。
サイタマ自身も
「強いよ、お前は」
「結構強かったよまじで過去一番かもな」
と発言するほどの実力を誇ります。
ボロスは最終的にサイタマのマジ殴りに敗れていますがガロウは借頸でサイタマのマジ殴りをコピーしマジ殴りに対応して見せています。
また本気のサイタマに一撃でやられてしまったボロスに対し、ガロウは本気のサイタマとそこそこ渡り合えていることからボロスよりはガロウの方が上であるという見方ができそうです。
怪人ガロウ“宇宙的恐怖モード(コズミックフィアーモード)“は災害レベル“神“なのか
ガロウ自身もある程度災害レベルを意識しているようで超合金クロビカリとの戦闘の後、自身の成長を実感しながら
「このまま災害レベル“神“の領域に登りつめる」
と発言しています。
ワンパンマンの作品においてこれまでの怪人の最高位は災害レベル“竜”であり、“ボロス”や“怪人王オロチ”、“サイコス”ですらそれ以上の領域には達していません。
唯一ボロスは災害レベル“竜”以上とされています。(おそらく“神”未満)
ボロスよりは上のガロウですが、ガロウが災害レベル“神“だとしてしまうと、メタ的な視点で見るとラスボス候補とされている災害レベル“神”はすでにサイタマが対応できるレベルということがわかってしまい楽しみを奪うことにつながりかねないので、物語のバランス的にもガロウもボロス同様に災害レベルは“竜”もしくは“竜”以上となってくるのが自然ではないかと考えます。