ヒットとジレンの戦いは、力の大会で初めて目にすることになりました。それ以前にヒットは悟空ともベジータとも対戦しています。二人との決着というのははっきりとはついていないものの、ジレンの戦闘能力を判断する上では、ジレンとの戦いにおいての参考材料となります。
今回はヒットのジレンとの比較し、どちらが強いのかということを考えていきます。
物語中盤最強のスーパーサイヤ人ブルー+界王拳の悟空と互角の力を持つヒット
ヒットは物語中盤の破壊神シャンパ編でスーパーサイヤ人ブルーにまで変身したベジータとの初めての戦いで、スピードにおいてベジータを圧倒し、いとも簡単にベジータを敗北に追い込んでいます。
その後の悟空との戦いでは、スーパーサイヤ人ブルーと界王拳を併用した悟空相手に苦戦しつつも、天才的な戦いのセンスを以って戦いの中で急成長を遂げ、ついには互角に至るまでになっています。
この時点で暗殺技を用いていないにも関わらずスーパーサイヤ人ブルー+界王拳の悟空と互角に渡り合っているあたり、ベジータを差し置いて悟空の好敵手とも呼ぶべき存在です。
ヒットは悟空と合計3回対峙しています。1回目は第6宇宙と第7宇宙での対戦。2回目はウイスが悟空の修行のために用意した、ヒットの暗殺計画。
3回目の対戦は2度目の対戦でいとも簡単に暗殺された悟空が機転により空中に放っていた気弾を自身に当てて復活し、再戦を望んだことにより実現しました。
1度目の対戦でこそヒットは暗殺術を封じた上での戦闘で両者決着付かずの状態でしたが、2度目の対戦では暗殺術も用いてお互い全力での戦いとなっています。
そんな2度目の対戦においてヒットはいとも簡単に悟空を暗殺して見せます。
しかし上記したように、悟空が死ぬ間際の機転によって咄嗟に空中に放っていた気弾を自身に着弾するように打っていたことにより、悟空はそのショックで息を吹き返し再度ヒットと再戦する形となっています。
3度目の対戦によってスーパーサイヤ人ブルーと界王拳の併用こそありませんでしたが、ヒットが作り出した別次元「パラレルワールド」を打ち破り、お互いに力尽きたことにより相打ちという形で勝負は幕を閉じました。
この時点でのヒットの格付けはスーパーサイヤ人ブルー+界王拳の悟空と互角という位置付けになります。
ヒットVSジレンあまりにも大きすぎた力の差
結論から言ってしまうと、ヒットは力の大会でジレンに負けてしまっています。
ヒットの持つ「時飛ばし」の能力でさえジレンには通用しなかったことから、そのままでは勝てないと判断したヒットはジレンの攻撃を最小限のダメージに抑えつつ反撃のチャンスを伺います。
ダメージを最小限に抑えつつ、ジレンの攻撃パターンを体で覚えたヒットはジレンの一撃の隙を見てジレンを時間の牢獄に閉じ込めることに成功します。
しかしジレンの桁違いの力により、長時間拘束し続けることは困難であると判断したヒットはジレンを時間の牢獄に閉じ込めたまま捨て身の一撃を放ちます。
体は動かせないにも関わらず目力のみでヒットの一撃を止めたジレンはヒットの時間の牢獄を打ち破り、ヒットはジレンに敗北を喫するのでした。
ジレンはヒットとの戦いの中で、身勝手の極意を発動させている悟空との対峙のような本領を発揮していないにも関わらず、ヒットの時間を一瞬止める技や、動きを封じる技などに抵抗し、ヒットに確実にダメージを与え続けていました。
そんなジレンは、力の大会の終盤にスーパーサイヤ人ブルーのベジータとスーパーサイヤ人ブルー+界王拳状態の悟空を相手に戦っています。
破壊神“トッポ”を打ち破ったベジータのスーパーサイヤ人ブルーとスーパーサイヤ人ブルー+界王拳状態の悟空を以ってしても、全く歯が立たないジレン。
この時点でスーパーサイヤ人ブルー+界王拳状態と互角だったヒットではジレンには到底敵わないというのが、力の大会によってはっきりと示される結果になってしまいました。
ヒットがジレンに勝つための条件
1.サポート役に徹する
ヒットはサイヤ人のように戦いの中で死闘を繰り広げる中で、劇的に成長できるわけでもなく、戦いのセンスだけで悟空と互角の戦いを繰り広げる程度が現状の限界と言えるでしょう。
秘めた力を解放すること、そして新しい技を習得することによって、今以上に戦闘能力を高めていくことはできたとしても、ジレンに勝つことを目標にすると、かなりハードルが高くなってしまうことは目に見えています。
そんなヒットがどうすればジレンに勝つことができるとすれば、どんな条件が考えられるでしょうか。
まず、悟空がベジータやフリーザといった戦闘能力の高い者とタッグを組むという条件はどうでしょう。
実際にヒットは、力の大会時に悟空とディスポとの戦いの中で、悟空に力を貸しています。そうすることによって、ディスポを倒すことができているので、やはり誰かとのタッグを組むという作戦は、一人で戦うよりもメリットが大きいでしょう。
ヒットの時間を一瞬止めたり、動きを封じる技などを、タッグを組む相手にとってサポートとして使用すれば、また違った戦い方が生まれるでしょう。
ヒットの攻撃はジレンに全く当たらないというわけではないので、徐々にダメージを与えていき、最終的に体力の残った者にとどめを刺してもらうという方法もあり得ます。
人造人間17号とフリーザがタッグを組んでジレンに挑んでいたような状態に持ち込めると、ヒットの多少有利に戦えるようになるかもしれません。
とはいえ、ジレンも一筋縄ではいかないだけの戦闘能力を秘めていますので、誰とタッグを組むかによっても勝敗が決まってくるでしょう。
身勝手の極意を発動した悟空や、我儘の極意を発動したベジータなどとタッグを組めれば、ヒットの持つ能力は大いに役立つはずです。
結論からして、ヒットは自分よりも強い相手を倒すとなると、サポート役に徹した方が勝てる見込みはありそうです。
2.身勝手の極意を超えるだけの戦闘能力を身に付ける
ジレンの戦闘能力を判断するとしたら、比較しやすいのは身勝手の極意を発動させている悟空になるでしょう。
ジレンは身勝手の極意を発動させている悟空とは、ある程度互角の戦いを繰り広げていました。後半になると、悟空の体力の消耗が激しくなり、状況が逆転する場面もあるものの、ジレンと互角に戦うには、それだけの力が必要であるのは確かです。
ヒットが身勝手の極意を発動させた悟空と同じだけの戦闘能力を秘めているかというと、可能性としては低いようにも感じます。
確かにヒットは悟空との戦いにおいて、徐々にサイヤ人のように成長を遂げ、界王拳を使っている悟空でも敵わないほどの力を発揮することがありました。
ですが、悟空やベジータのような戦闘民族でもなく、殺し屋として技を磨くだけで、神の領域に達することは可能性としては低いでしょう。
ビルスのような破壊神に修行をつけてもらうようなことがあれば話は変わってきますが、それも可能性としては低いため、ヒットがジレンとの勝負で自力で勝とうとするのであれば、最低でもベジータのように努力してどうにかして成長を続けていくしかなさそうです。
まとめ
ヒットとジレンの戦闘能力の差は、現時点では一目瞭然であることは確かです。おそらくヒットは身勝手の極意を発動させている悟空に叶うという可能性も低く、それはつまり同等の戦闘能力を身に付けているジレンとも差は開きすぎていると考えることができます。
とはいえ、一人の力で対峙するというよりも、ヒットの能力的な部分を考えると、サポート役に徹する方が、ジレンとの勝負には有利に働く気もします。それ以外の方法でジレンに勝つには、おそらく何度も鬼気迫るような戦いを繰り返し、成長を遂げていく以外に方法はないでしょう。
それでも成長度合いからして、ジレンが本領発揮した場合は、到底敵わないだろうなと思えてしまうほど、ジレンはかなり他との差を広げているのは確かです。
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